詩『人生に絶望して』

スカイダイビングで
ヘリコプターから
真っ逆さまに
落ちてみたはいいけれど

どこまで落ちていくの?

果てしなく
逆行する
風は強く
私はパラシュートを付けていなかった

だから終わったのだ
私の人生は

もともと人生に絶望して
飛び降りてみたものの
あと何回絶望を想起すれば
逆に希望になって
地に華は咲くのか

広大な土地に町が広がっている

夕陽はきらきらと遠くで
私よりも長い
永遠と虚無を歌っている

ちょうど川が流れている辺りに
運よく飛び込めそうだ
その前に
私はショックで
気絶してしまうかもしれないが

30秒前

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嗚呼!!!

私はお花畑でふと
目を静かに見開く

上半身を起こし
周囲を見渡す

夢だったのか
それともここが
天国なのか分からない

1つ分かることは
私はまだ生きていて
人間だったということ

その思い出が
セレブレーションのように
そよ風が吹き

私の経験は
永遠の真珠となった

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